油

化粧品のパーム油にもサステナブル活動は行われている!

化粧品の成分表示を見たことがある人はパーム油(オイル)という表記を見たことがあると思います。

パーム油は化粧品を作る上で必要性が高い材料です。

しかしパーム油を製造するにはさまざまな環境問題が発生しています。

なぜ製造するだけで環境問題が発生するのか、その問題に対してどのようなサスティナブル活動を行っているのかご紹介していきます。

化粧品に含まれるパーム油が問題になっている!

パーム油とは熱帯地域で育つアブラヤシという植物から採れる成分のことです。

化粧品に使われるパーム油は界面活性剤の原料として使われます。

界面活性剤は化粧品の水と油を混ぜるために必要な原料なので、化粧水な作る時には基本的に必要です。

化粧品の製造に必須とも言えるパーム油はその他にもカップ麺やお菓子、パン、化粧品、洗剤、医薬品などさまざまなシーンで使われています。

このようにパーム油は私たちの生活を支えている素材の一種です。

しかし用途が多いためにパーム油は環境問題になっています。

パーム油は熱帯地域で育つ植物で、それ以外の場所で育成するのは難しいです。

生成できる場所が限られていて、使い道が多いので大量のアブラヤシが必要になります。

その結果、本来あるべき森林を伐採してアブラヤシの生成をしているのです。

森林環境が変わることで以下のような問題が発生します。

  • 保護価値の高い森林の伐採
  • 手っ取り早く森林を伐採するために本来禁止されている「火入れ」をしている
  • 森林への火入れが原因で温室効果ガスが発生して気候変動を起こす
  • 森林に住む野生動物の生息地を壊している
  • 先住民との揉め事
  • アブラヤシの栽培に使う農薬や化学肥料が原因で土壌を壊している

このように、パーム油の需要が伸びた結果、自然破壊や人権問題が発生しているのです。

この問題を解決するためにサスティナブルなパーム油のための円卓会議【RSPO】という組織が誕生しました。

パーム油の環境問題を解決するために誕生したRSPOとは?

RSPOマーク

RSPOとはサスティナブルなパームオイルの円卓会議という意味があります。

サスティナブルとは日本語で「持続可能な」という意味を持っていて、エコ活動の一環として最近注目されている分野の一つです。

パームオイルの製造過程で環境破壊を起こさないことを目的としているRSPOでは以下の原則があります。

  1. 透明性へのコミットメント
  2. 適用法令と規則の遵守
  3. 長期的な経済・財政的実施可能性へのコミットメント
  4. 生産者、搾油工場の適切なベストプラクティス
  5. 環境への責任と自然資源、生物多様性の保全
  6. 農園・搾油工場労働者、影響を受ける地域社会への責任ある対応
  7. 責任ある新規農園開発
  8. 継続的改善へのコミットメント

少し難しい内容になっていますが、簡単に言うと以下の通りです。

  • パームオイルを作る際になるべく新たに農園を作らない
  • 栽培に当たって先住民のことに配慮する
  • 環境を壊さないアブラヤシ栽培を継続する

これらの基準を満たしている商品には以下のいずれかのラベルマークが貼られています。

  • RSPO認証油トレードマーク
  • RSPO認証油トレードマークMIXED
  • RSPO認証油トレードマークCREDITS

サスティナブルコスメを買って、エコ活動をしたい方は上記のRSPOラベルが付いたものを選ぶのも良いでしょう。

 

化粧品に見られるサスティナブル活動の具体例をご紹介

パーム油ではサスティナブル活動が行われていますが、会社によってはその他にも自然に配慮した活動を行っています。

例えば以下の企業はサスティナブル活動に積極的です。

  • LANCÔME(ランコム)
  • 株式会社ビオスタイル
  • Dior(ディオール)

では各企業がどのような活動をしているのか見ていきましょう。

LANCÔME(ランコム)

ランコムはコスメ業界の中でもいち早くサスティナブル活動を行っているフランスのメーカーです。

ランコムでは以下の活動を行っています。

  • 工場で排出するCO2の削減
  • 産業廃棄物削減
  • 工場水の使用量削減
  • 環境への負荷を軽減した処方
  • 環境に配慮した容器
  • 添加物の不使用
  • 燃焼効率が良いボイラーを利用
  • 蒸気滅菌の活用
  • 世界初の紙製のチューブを開発

このようにランコムでは徹底した環境への配慮をしていると分かるでしょう。

株式会社ビオスタイル

ビオスタイルは日本にあるコスメメーカーで、ネモハモシリーズが有名です。

中でもネモハモの「バランススキンケアローション」や「ブースターオイル」はサスティナブルコスメアワードを受賞しています。

サステナィブルコスメアワードとはサスティナブル活動を行っている化粧品に与えられる賞のことです。

賞をもらうためには例えば以下の基準を満たさなければいけません。

  • 環境問題を気遣う
  • 世界中の人が平等かつ生きやすい環境を作る

そんな基準をクリアしたものがネモハモシリーズです。

そんなビオスタイルでは以下の環境に配慮した活動を行っています。

  • 有機JAS認証を取得した自社農園と山林を所持
  • コスメの原材料はほとんど国内製を使っている
  • 化粧箱に非木材紙を使用
  • 輸送時の段ボールを再利用

コスメの原材料を自社農園や山林で補っているのは珍しいことです。

しかも農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないことを証明する有機JASを取得しています。

さすがサスティナブルアワードを受賞した経歴にふさわしい活動内容です。

Dior(ディオール)

ディオールはフランスのメーカーですが、日本でも人気があるので聞いたことがある人も多いでしょう。

知名度の高いディオールでも環境問題に配慮してコスメを製造しています。

  • 素材の80%以上が自然由来
  • 素材の植物を有機栽培
  • 環境に配慮したパッケージ
  • 自社ガーデンを所有して有機栽培している

ディオールでは特に素材に気を遣っているようです。

化学物質がほとんど使われていないので、オーガニックにこだわりたい人にはぴったりでしょう。

サスティナブル化粧品を使うメリットは2つある!

MERITと書かれた木のタイル

サスティナブル化粧品を使うメリットは以下の通りです。

  • 環境に優しい
  • 人肌に優しい

では具体的な内容を見ていきましょう。

メリット①環境に優しい

ご紹介したようにサスティナブル化粧品は環境問題に配慮した商品です。

容器に再生可能な資源を利用したり、無添加にこだわったり企業によって活動内容は異なりますが、いずれも環境を考慮しています。

そのため環境保全活動に積極的な企業が開発する化粧品を購入するだけでエコ活動ができます。

地球に住む限りエコ活動は他人ごとではありません。

普段から意識していない人も、サスティナブル化粧品を買うだけでエコ活動ができるので、この機会に環境問題に向き合ってみるのも良いでしょう。

メリット②人肌に優しい

環境に気遣った化粧品は極力化学物質が含まれていません。

化学物質とはアルコールや界面活性剤、合成香料などのことを指します。

これらの素材は人によっては肌に合いません。

特に敏感肌の人は化学物質が含まれたコスメを使うだけで肌荒れを起こすという方もいらっしゃいます

少なからずリスクのある化学物質はサスティナブル化粧品にほとんど含まれていないので、安全性が高いです。

肌が弱いという人にとっては大きなメリットでしょう。

まとめ

パーム油

化粧品以外に食品や医薬品としても使われるパーム油は需要が増えた結果、栽培が追い付かなくなっています。

パーム油の原料はアブラヤシですが、栽培できる地域が限られているので、無理やり栽培範囲を増やすために森林伐採を行ってきました。

しかしパーム油のサステナブルを目的にしたRSPOという組織が結成され、現在では森林伐採などを原則として禁止しています。

このように化粧品に含まれる原料の中にはサスティナブルを意識したものがあります。

環境問題を少しでも改善できるように、まずは普段使っている化粧品から意識してみるのも良いでしょう。

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