
乾燥した唇を舐めるのはキケン!唇が乾燥する原因と対処法を解説
唇が乾燥している時、ついつい唇を舐めてしまうことはありませんか?
唇を舐めてしまうとさらに乾燥が進み、皮むけやひび割れ、出血にまで至ることがあるので危険な行為です。
今回は、唇が乾燥する根本的な原因から対処法について解説しているので是非参考にしてください。
《この記事はこんな方にオススメ》
➩唇を舐めるといけない「理由」を知りたい方
➩唇が乾燥する「原因」を知りたい方
➩唇が乾燥している時の「対処法」を知りたい方
目次
乾燥した唇を舐めると逆効果
唇を舐めるといけない理由は、唾液により乾燥が進んでしまうからです。
唇を舐めると一時的には潤います。しかし、
唾液とともに水分がすぐに蒸発してしまうため、さらに乾燥が進んでしまう
のです。
ちなみに、唇の皮膚は他の皮膚と比べて角層が薄く、皮脂腺や汗腺が無いため、水分が蒸発することを防ぐ役割の「皮脂膜」ができずに、外的ストレスを受けやすいという特徴があります。
そのため、唇の皮膚は荒れやすく、酷くなると亀裂が起こって出血したり、かゆみで噛む癖がついてしまったりしてしまうのです。
乾燥が悪化してしまわないよう、まずは乾燥する原因を理解していきましょう。
生活の中に潜む!唇が乾燥する原因
唇が乾燥する原因には、大きく「外側からの要因」と「内側からの要因」に分かれます。それでは、詳しく見ていきましょう。
外部刺激による乾燥
外部刺激とは、周りの環境から受ける刺激のことです。例えば、次のようなものが挙げられます。
- 冷房・・・冷房が効いた室内の乾燥した空気で唇が乾燥してしまう。
- 紫外線・・・唇の皮膚は紫外線から守る役割のある「メラニン色素」が少ないため、乾燥しやすい。
- 刺激物・・・アルコールや香辛料などの刺激物を摂取すると、過剰な刺激で唇が荒れてしまう。
- こする・・・角層が剥がれてしまい、乾燥しやすくなる。
乾燥を防ぐには、「乾燥する環境」や「紫外線を受ける環境」に長時間いないことが大切です。
また、唇の乾燥が気になった場合でも、唇の3大NG動作である「なめる、こする、皮をむく」はしないよう気をつけましょう。
内側からくる要因
内側からくる乾燥の原因としては、「身体的な要因」と「精神的な要因」があります。
- ストレス・・・血行不良や代謝の悪化に繋がるため、唇にまで栄養が行き渡らなくなる。
- 内蔵の不調・・・内臓の不調は唇の色の変化に表れやすく、内臓不調の場合は唇の色が紫色になる。
- 食べ過ぎや飲み過ぎ・・・胃腸に負担をかけてしまい、疲労が蓄積され、乾燥の原因になる。
- 睡眠不足・・・ターンオーバーが乱れてしまい、皮膚が薄くなるため、乾燥しやすい状態になる。
乾燥を防ぐには、「生活習慣を見直す」ことと、「ストレスを溜めないようにする」ことが大切です。
病気や症状からくる可能性も!唇の乾燥の原因
唇の乾燥は、病気が関係がしている可能性もあります。ここでは、「唇の病気」と「全身性の病気」に分けて説明していきます。
唇の病気
唇の病気には次のようなものがあります。
- 口唇炎(こうしんえん)・・・唇に炎症、亀裂、皮めくれがおきる病気。
【原因】ストレス・睡眠不足による免疫低下など。 - 口唇ヘルペス・・・くちびるやその周りに小さな水ぶくれができる感染性の病気。
【原因】細菌やウイルスの感染。
- 口角炎(こうかくえん)・・・唇の左右両端(口角)の皮膚や粘膜が炎症をおこす病気。
【原因】乾燥や唇をなめる癖、栄養不足、化粧品による刺激など。
免疫力が低下している人は、重症化する場合があるので、不安な方は早めに「医師に相談」しましょう。
全身性の病気
全身性の病気には次のようなものがあります。
- 脱水症・・・体内の水分量が不足したときに起こる症状。
【原因】舌の乾燥、微熱など。 - シェーグレン症候群・・・涙や唾液を作り出す組織が炎症し、ドライアイやドライマウスなどの乾燥症状が起こる病気。
【原因】細菌やウイルスの感染。
細菌やウイルスなどから身を守るためには、免疫力を高めることが大切なので「栄養バランスの摂れた食事」や「十分な睡眠」を心掛けましょう。
唇が乾燥している時の対処法
唇が乾燥している時は、正しい方法でケアすることで健康的な状態に戻りやすくなります。ここでは、その対処法についてご紹介します。
リップクリームやリップバームを塗る
リップクリームとリップバームは、どちらも唇の乾燥を防ぐための保湿ケアをするものですが、違いについて説明しておきます。
- リップクリーム・・・塗るタイプのアイテムで、スティック状が一般的です。
【特徴】繰り出し式なので片手で塗りやすく、持ち運びがしやすい。 - リップバーム・・・バーム(軟膏)タイプのアイテムで、缶やチューブタイプの形状が多いです。
【特徴】油分の配合が多く、保湿力が高い。
リップの正しい塗り方についても併せてご紹介しておきます。
リップの正しい塗り方
リップを塗る手順は次のとおりです。
- 唇を清潔にする
唇に汚れが付着していると、摩擦で唇を傷つけてしまいます。リップを塗る前に、必ず唇の汚れや油分をティッシュペーパーなどを使ってやさしく拭き取りましょう。 - リップを温める
リップはそのままでは硬く、唇に馴染みにくいです。唇に刺激を与えないように、体温でクリームを柔らかくしましょう。 - 縦方向に向かってに塗る
唇の繊維は縦方向になっています。唇の端から端まで、縦ジワに沿って丁寧に塗りましょう。
リップクリームは、1回でも使用すると雑菌が繁殖してしまい、唇に悪影響を及ぼす可能性もあるので、開封後は「半年以内」を目安に使い切りましょう。
もし、リップクリームでは刺激が強すぎて荒れてしまう人は、「ワセリンを配合したリップクリーム」がおすすめです。天然素材である石油から作られているため肌への刺激が少なく、肌あたりもやわらかいです。
Q.リップはたくさん塗っていいの?
リップバームの塗りすぎは、唇に必要以上に摩擦を与えてしまいます。1日3~5回に抑え、擦りつけずに優しく塗っていきましょう。タイミングは、食後や洗顔後、お風呂上がりなど、唇が乾燥しやすいときがベストです。
こまめに水分補給をする
体内の水分が不足している時は、唇も乾燥しやすい時です。
特に冬の時期は、空気の乾燥で体から水分が失われやすいのに加え、喉が渇きにくいので「冬の脱水症状」を引き起こしてしまいます。
成人男性で、1日2~3リットルの水分が失われると言われているので、こまめな水分補給を心掛けましょう。
鼻呼吸にする
唇が乾燥しやすい人の特徴は、「口呼吸」です。口呼吸をすると、息で自分の唇を乾かしてしまうので、乾燥が進んでしまいます。
また、口は鼻のようにフィルターの役目をするものがないので、直接のどに外部の菌が付着して「ウイルスに感染する」可能性があります。
口呼吸になってしまう人は、口を閉じるための筋力が不足している場合がほとんどです。鼻呼吸ができるように、日常的に口を動かすことを意識して、「口の筋肉を鍛える」ようにしましょう。
また、鼻炎や花粉症などのアレルギー症状が原因で鼻づまりを起こしている場合は、耳鼻科の医師に相談することをおすすめします。
まとめ:唇を舐める癖を治そう!
乾燥した唇を舐めると、さらに乾燥が進んでしまい、亀裂が起こって出血したり、かゆみで噛む癖がついてしまったりします。
原因は、生活環境からくるものと病気や症状からくるものがあるので、乾燥する原因の中に心当たりがあれば、その原因に合った方法で適切な対応をしましょう。
また、唇が荒れてしまい、どうしてもセルフケアでは対処ができない場合は医師に相談することも大切です。
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