
肌のphバランスとは?弱酸性を保って美肌を手に入れる方法を紹介
化粧品について調べていると、”肌のphバランス”という言葉を目にしたことはありませんか?
詳しく調べても化学的な解説ばかりで、なんだか難しそう…と感じますよね。
pH(ペーハー)とは、酸性とアルカリ性の度合いのことで、このバランスが取れていると美肌を保つことができます。美肌を目指す人には、知っておきたい知識です。
今回は、肌のphバランスを整える重要性と、理想のバランスに整える方法を紹介。
肌の理想的なphバランスを知ることで、美肌になるための正しいケア方法が分かり、理想の肌へ近づきますよ。
「酸性とアルカリ性のどっちが理想なのか知りたい」
「肌の理想なphバランスを知って、美肌をつくりたい!」
ペペぺメン相談室がおすすめ!
メンズスキンケア専門のアドバイザーが、1対1で丁寧にサポートしてくれます。
\LINE限定!スキンケアコンテンツ配信中/
スキンケアコンテンツを覗いてみる
ちょっとしたお悩みでも
ぜひ気軽にLINEからご質問ください(^^)
目次
【基本】肌・皮膚のph(ペーハー)バランスとは?肌との関係性は?
まず、ph(ペーハー)バランスとは何を示しているのか、また美肌に関わる皮膚の情報について基本を押さえておきましょう。
ちょっと難しそうに感じるかもしれませんが、少し知識を持っておくだけで、日々のスキンケアやコスメ選びにも自信が持てるはずです。
わかりやすく解説していきますので、是非ご一読ください。
肌・皮膚のphバランスとは?
まずは、phバランスの「ph(ペーハー)」について。
「ph(ペーハー)」を専門的な用語でいうと「水素イオン濃度指数」のことを表しています。
ph(水素イオン濃度指数)はph0~14までの数値で表されます。
この数値がお肌の状態がアルカリ性に傾いているのか、酸性に傾いているのかを示してくれるのです。
具体的には、0~14の数値の中央である[ph7]を中性とし、数値が小さいと酸性、数値が大きくph14に近づくほどアルカリ性ということを表現していますよ。シンプルで分かりやすい指標なのです。
自分のph(ペーハー)の数値を知ることで、自分のお肌の状態を客観的に知ることができますよ。
- 中性の数値の7よりも小さい数値「酸性」=肌質は“脂性肌(オイリー肌)”
- 中性の数値7よりも大きい数値「アルカリ性」=肌質は“乾燥肌”
という肌質状態の判断材料になります。
肌・皮膚のphバランスを弱酸性に保つことが大切!
それでは、phバランスをどのような状態に保つことが最も美肌に近づくことになるのでしょうか?
結論からお伝えするとズバリ、”弱酸性”にするということです!ph(ペーハー)の数値で表すと[4.5~6.0]の間であれば弱酸性の部類に分けられます。
phの数値が[4.5~6.0]の弱酸性状態であるということは、「健康的な肌の表面である」という証拠なのです。
phバランスを弱酸性に保つことで肌トラブルの素になる有害菌(アクネ菌や黄色ブドウ球菌などの細菌)が増殖しにくく、また住みにくくなるといわれていますよ。
テレビCMなどでも「弱酸性」を謳った商品がよくみられるのにはこんな理由があるのですね。
そして、その反対に一般的に「肌のphバランスが崩れる」というと、”弱酸性ではなくなる=酸性もしくはアルカリ性に偏ってしまう”ということを指しています。
phバランスが崩れると、酸性であればオイリー肌になるためニキビ、炎症などの肌トラブルを引き起こし、アルカリ性であれば乾燥などの肌トラブルを引き起こします。
ちなみに、お肌の状態だけでなく、体内のphバランスが乱れてしまうと、心身に悪影響を及ぼすといわれているのです。
主な症状としては不眠・頭痛・疲労感・エネルギー不足・免疫力の低下・イライラなどを招いてしまうこともあるそうです。
弱酸性でパワーアップする!本来の肌が持つ力を最大限に引き出そう!
phバランスを保つ、すなわち弱酸性に保つことでお肌本来が持つ力を更に引き出すことができるのです。
それが「皮脂膜のバリア機能」と「アルカリ中和能」というパワー。
またしても専門的な用語で拒否反応を起こしてしまいそうですが、この二つは美肌のためにとても重要な役割を担っています。
また、「皮脂膜のバリア機能」と「アルカリ中和能」が上手く機能してくれなくなると、肌トラブルを引き起こしてしまいます。
「皮脂膜のバリア機能」と「アルカリ中和能」どのような役割を持つのでしょうか?
わかりやすく解説していきます。
【弱酸性でパワーアップ!①】皮脂膜のバリア機能とは?
皮脂膜とは肌の0.02ミリの角質層の外側にある薄いベールのようなものです。
天然の保護膜・天然のクリームともいわれており、自分自身の汗と皮脂が混ざり合ってお肌を守ってくれているという、なんともありがたい存在です。
phバランスを弱酸性[ph4.5~6.0]に保つことで、皮膚膜のバリア機能がパワーアップしてくれます。
皮脂膜のバリア機能は以下のようなものが挙げられます。
- 肌の内部のうるおいを守るため、常に一定の水分を保てるよう水分の蒸発を防いでくれる。
- 外界からの刺激や異物の侵入から守ってくれる。
- 角質細胞が必要以上に剥がれないようにしてくれる。
- 病原微生物による感染を防いでくれる。
- 紫外線からのダメージを防いでくれる。
- アルカリ中和能をもっており、アルカリ性物質による皮膚障害を防いでくれる。
皮脂膜のphバランスの乱れ(弱酸性でなくなること)は、バリア機能の低下と深く関係しているのです。
角層の中にある天然の保湿成分や水分を保っている細胞間脂質が減少するとバリア機能が低下につながってしまいます。
【弱酸性でパワーアップ!②】アルカリ中和能とは?
アルカリ中和能とは「皮膚表面にアルカリ性物質が触れた場合でも、短時間のうちに中和して本来あるべき弱酸性の状態に”戻す力”・”回復力”」のことです。
万が一、肌の状態がアルカリ性に傾いてしまいそうになっても、このアルカリ中和能の働きが活発であれば自然と弱酸性に戻ってくれるということですね。
こちらもなんともありがたい働きです。
そして、phバランスを弱酸性[ph4.5~6.0]に保つことで、アルカリ中和能の働きがパワーアップしてくれます。
なぜ、アルカリ中和能の働きが必要かというと、実は弱酸性のソープだけでは汚れは綺麗には落ち切らないからなんです。
弱酸性だからと言って、安心できるわけではないのですね。
汚れをしっかり落とすためにはある程度のアルカリ性の力を使って一度毛穴を開くことが必要。
ですが、お肌の状態が弱酸性で健康的な人であればアルカリ性のソープを使用したとしても、アルカリ中和能のパワーで短時間のうちに再度弱酸性に戻してくれれば、問題はありません。
したがって、普段からphバランスを弱酸性に保って、アルカリ中和能の力を最大限に働かせられるようにしていることが必要なのですね。
また、皮脂膜のバリア機能が低下すると、更に肌本来に備わっているアルカリ性を中和する作用も弱まり、弱酸性からアルカリ性に傾いてしまうこと繋がります。
美肌になるために!phバランスを弱酸性に保つ方法!
それでは、皆さんが気になるphバランスを弱酸性に保つために私たちができることは何があるのかを紹介していきますね。
正しい洗顔の方法、自分のお肌に合ったスキンケアももちろん必要ですが、健康的な美肌になによりも大切なのは生活習慣。
phバランスは不規則な生活やストレスで簡単に崩れてしまいます!ここでは、phバランスを弱酸性に保つための生活習慣をご紹介していきますね。
1日3食!栄養バランスとれた食生活を心がけよう!
食生活は生活習慣を整える上での基本であり、phバランスを保つために最も重視してほしいポイント。
毎日の食事が美肌作りに最も欠かせないことであると同時に、不規則な食生活はphバランスを簡単に乱してしまいますよ。
栄養バランスのとれた食生活とは、
- 1日3食をきちんと食べること。ご飯を抜かない。
- 同じものばかり食べるなど、偏った食生活はしない。
- 旬の野菜など栄養価が高い食材を食べるようにする。
などが挙げられますよ。参考にしてみてくださいね。
良質な睡眠をとるようにしよう!
睡眠も生活習慣の基本中の基本ですよね。
女の子の間ではシンデレラタイムと言ってお肌の回復のためには12時に眠っていることが大切だとよく言われます。
ですが、ついつい夜更かししてしまうことも少なくはありません…。
睡眠中に分泌されるといわれる成長ホルモンは、傷ついた細胞や皮膚の修復しバランス状態を良くしてくれる働きがあるため、睡眠はとても大切。
しかし、ただ眠っているだけではこの成長ホルモンは真の力を発揮してはくれないのです!
大切なのは睡眠時間ではなく、睡眠の質!!
成長ホルモンは、眠りについてから最初の90分に70%~80%の成長ホルモンが分泌されるため、この時間に深い眠りについていることが必要なのです。
つまり、良質な睡眠とは「眠りについてから最初の90分にできるだけ深い眠りについて成長ホルモンを最大限に引き出す眠り」のことといえますね。
良質な睡眠をとるためには、
- できるだけ深い眠りにつけるようにリラックスした空間で眠る工夫をする。
- 快眠音楽などリラックスできる音楽をかける。
- お風呂のあとストレッチをして身体を休めていく。
- お気に入りのパジャマや着心地のよいものを準備する。
- 身体にあった枕やマットレスなどを整える。
- 眠る前にスマホを触ると睡眠の妨げになるので触らない。
などの工夫をすることができますよ。できることから始めてみてはいかがでしょうか?
適度に運動する
健康的な生活習慣というと”適度な運動の必要性”をよく耳にしますよね。
分かってはいるけれどなかなか実践できないことのひとつではないでしょうか。
美肌にとって適度な運動が必要な理由は「表皮ブドウ球菌を守るため」と言い換えることができます!
表皮ブドウ球菌とは、皮膚に存在している菌のひとつで、なんとphバランスを弱酸性の状態に維持しようとしてくれる、美肌を目指す私たちにとって、とてもありがたく大切な球菌なのです。
お肌のphバランスを保ってくれる表皮ブドウ球菌は汗や皮脂をエサにして活動しています。
表皮ブドウ球菌のエサである汗や皮脂を十分に作り出すためには適度な運動は不可欠だということがお分かりいただけましたか?
また、運動を続けることでお肌の表面だけでなく、腸内細菌も生息しやすくなます。
腸内細菌が活発になるということは体の中に不要なものを溜め込まない身体を作ることに繋がりますので、美肌への大きな一歩です。
適度な運動というと、一日30分程度のウォーキングや筋トレなどが挙げられますが、今は動画を見ながらエクササイズやヨガを楽しむことで程よく汗をかくこともできるようになりました。特別に運動の時間をとりたくない人は、マンションやオフィスで意識的に階段を使うようにしたり、通勤通学の際一駅前降りて歩くようにするだけでも大丈夫ですよ。
あなたの洗顔方法間違っていない?phバランスを弱酸性に保つための毎日のお手入れポイント
洗顔は摩擦を控えて!皮脂の落とし過ぎに注意!
メンズがよくやってしまう間違い洗顔・クレンジングの方法にゴシゴシ洗いが挙げられます。
汗をかきやすいメンズは特に体を洗う時にも刺激の強いタオルでゴシゴシとこすってしまう習慣がある方も多いのでは?しっかりこすらないと綺麗になった気がしないという方もいるかもしれませんね。
ですが、ゴシゴシ洗いはお肌を弱酸性に保ってくれる表皮ブドウ球菌のエサとなるために必要な皮脂を洗い流してしまうことに繋がるので注意が必要です。
単純にお肌を傷つけてしまう可能性もありますよ。
清潔さももちろん大切ですが、お肌を傷つけてしまったり、負担になってしまう摩擦は控えることを心がけてみてください。
摩擦を抑える方法としておすすめなのが
- 洗顔はたっぷりの泡を作って洗うこと。
- 洗顔するときは泡をお肌の上にのせて優しく転がすイメージでゆっくりと!
- 身体はシルクやコットンなどの刺激の少ないボディタオルもしくは手のひら洗いで洗うこと。
- 洗顔はぬるめのお湯で刺激を少なく!温度は35℃程度で。
化粧水や乳液を塗る際もゴシゴシしたり、叩いたりするのはNG。染み込ませる・抑え込むイメージで優しくがポイントです。
とにかく、摩擦や刺激を控えて優しく触れることを意識するだけで、phバランスは保たれます!出来ることから心がけてみてくださいね。
紫外線対策は忘れずに!!
洗顔やスキンケア方法を改善したあとは、紫外線対策です。
紫外線は美肌の敵。
シミやくすみなどを引き起こします。
phバランスを弱酸性に保つための食生活・睡眠・適度な運動を行っていても、紫外線対策を忘れてしまうとその努力は水の泡…。
日焼け止めクリームやメンズ用のBBクリームなどを毎日軽く使用するだけで、紫外線の刺激は大幅に減少しますよ。
とはいえ、厚塗りした日焼け止めやBBクリームは、多くの肌トラブルの原因になる可能性も秘めています。
肌荒れ・ニキビ・アトピーなどが起こってしまう理由として、厚塗りのコスメが表皮ブドウ球菌を住みにくい環境にしてしまうことが挙げられます。
毎日、紫外線対策を行うことは必須ですが、あくまでも軽く・ナチュラルな使用を心がけてみてくださいね。
肌のphバランスを保つためのポイントをマスターして美肌になろう!
phバランスを弱酸性に保つことの重要性とその方法についてご紹介しました。
一見、難しそうな専門的な用語も嚙み砕いて考えればとても分かりやすく、シンプルな指標であることがお分かりいただけましたでしょうか?
そして何よりも大切なのは、生活習慣と毎日のお手入れ方法です。
- 栄養バランスの取れた食生活
- 良質な睡眠
- 適度な運動
- ゴシゴシ洗いはNG!摩擦と刺激を抑えて優しく洗う
- 紫外線対策も怠らない
などのポイントを抑えることであなたもお肌のphバランスを維持できるはずです!
できることから挑戦してみてくださいね。美肌は一日にしてならずですよ!
この記事へのコメントはありません。