
ニキビ肌の顔に日焼け止めを塗って大丈夫?正しい選び方で毛穴詰まりを防ごう
「顔にニキビがあるから日焼け止めを使っていいか分からない」、「日焼け止めを塗ったらニキビが悪化しそう」と思っていませんか?
確かに日焼け止めを塗ったら悪化したり、増えたりしそうだなと思います。
しかし、ニキビ肌こそ日焼け止めを塗ったほうがいいです。
というのも、ニキビと日焼けには密接な関係があるからです。
この記事では、ニキビ肌の方が日焼け止めを塗ったほうがいい理由や紫外線がニキビに与える影響などを紹介していきます。
目次
ニキビ肌の顔に日焼け止めを塗っても大丈夫?
顔にニキビがあると、日焼け止めを塗っていいものかと疑問に思います。
しかし、ニキビ肌こそ、日焼け止めを塗ってしっかり紫外線対策を行うべきです。
そもそもニキビの原因って何?
ニキビは寝不足やストレス、ターンオーバーの乱れ、乾燥、食生活の乱れとさまざまな要因によって発生します。
また、ニキビは皮脂の過剰分泌→毛穴詰まり→アクネ菌の繁殖といった過程で出来上がります。
さまざまな原因から過剰に分泌された皮脂や角質が毛穴に詰まり、皮膚に膨らみができます。これが、初期段階である白ニキビもしくは黒ニキビになります。
そして、出口が無くなった皮脂が毛穴に溜まり、皮脂を栄養とするアクネ菌が繁殖します。
繁殖したアクネ菌や雑菌が皮膚の内部で炎症を起こし、赤ニキビになります。
その後、膿が溜まり黄ニキビとなります。
日焼け止めでニキビができる原因は?
日焼け止めを顔に塗ってニキビができないように対策をしたものの、ニキビが出来てしまったなんて方もいます。
それは、「SPF/PA値」の高すぎが原因かもしれません。
SPFは、1~50+の値で表され肌を赤くヒリヒリさせるUVBから肌を守ってくれます。数値が高いほど効果も高くなりますが、それだけ肌に負担をかけていることにもなります。
そのため、刺激を受けやすい方はSPF20~30程度で十分です。
一方で、PAは4段階の「+」の値で表され肌の奥深くに侵入し、肌を黒くしてシワやシミの原因となるUVAを防ぐ効果があります。
PAの「+」の数も多いほど効果は高くなりますが、肌の負担も大きくなります。
そのため、日常生活で使用するのであればPA+~PA+++程度で十分です。
過去に日焼け止めを顔に塗ってニキビが出来てしまった方は、SPF/PA値を選び直したほうがいいでしょう。
紫外線がニキビに与える影響
紫外線が直接ニキビを発生させるわけではないです。しかし、紫外線とニキビには密接な関係があります。
紫外線がニキビに与える影響は主に2つです。
- 毛穴詰まり
- 皮脂の過剰分泌による活性酸素の影響
毛穴詰まり
紫外線は、毛穴に皮脂や角質を詰まりやすくします。
皮膚の表面には、外部から受ける刺激や細菌から守る「角質」があります。
通常、古くなった角質は垢となり皮膚から自然と剥がれ落ちていきます。
しかし、紫外線を浴びることにより角質の層が厚くなり、バリア機能の低下します。
バリア機能が低下した肌は水分を失い、乾燥が進行していきます。
乾燥が進行していくとターンオーバーが乱れ、古い角質は剥がれ落ちなくなり、毛穴に詰まっていきます。
毛穴に詰まった古い角質と皮脂が混ざり合うことで角栓ができ、毛穴詰まりを起こします。
皮脂の過剰分泌による活性酸素の影響
紫外線を浴びると、肌の水分は日光の熱により水分が失われてしまいます。
失った水分を補うために皮脂は過剰に分泌されるようになります。
皮脂は元々は肌の表面を覆い、乾燥から守ってくれる必要な存在です。
しかし、過剰に分泌されると毛穴に詰まりやすくなり、ニキビの原因になります。
また、毛穴に詰まった皮脂は紫外線を浴びることで酸化し、活性酸素が発生します。
これは、ニキビを炎症させ悪化させたり、ニキビ跡やシミ、シワの原因にもなり、ハリや弾力を奪っていきます。
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ニキビ肌におすすめの日焼け止めを選ぶときのポイント5つ
紫外線がニキビに与える影響が分かったところで、日焼け止めを選ぶときのポイントを紹介していきます。
自分の肌に合っていない日焼け止めを選ぶことで、新しくニキビが出来たり悪化します。
そのため、正しい選び方を知っておくことは重要になります。
ノンコメドジェニックテスト済み
ノンコメドジェニックテストとは、商品を繰り返し塗布してニキビが発生しないか確認するテストのことです。
ノンコメドジェニックテスト済みの表記がされている商品は、ニキビができづらいという意味で、ニキビが絶対にできないわけではないので注意しましょう。
とはいえ、ノンコメドジェニックテスト済みと表記されている商品は安心して使えますね。
見分け方としては、商品の表か裏に「ノンコメドジェニックテスト済み」もしくは「ノンコメドジェニック」との記載があります。
紫外線吸収剤不使用
紫外線吸収剤とは、紫外線を皮膚の表面で熱を吸収して熱に変換して、皮膚を守る機能のことです。
紫外線吸収剤は、皮膚の表面で化学反応を起こすため肌に強い成分が使われているため、肌の負担が大きくニキビには悪影響となります。
ニキビが気になる方は、紫外線吸収剤不使用の商品を使いましょう。
見分け方は、商品に「紫外線吸収剤不使用」もしくは「ノンケミカル」との記載があります。
紫外線散乱剤の表記がある商品
紫外線散乱剤は、皮膚の表面で紫外線を反射させて皮膚を守る機能のことです。
皮膚の表面で日光を反射させるだけであるため、皮膚へのダメージが少なくて済みます。
日焼け止めは、基本的に「紫外線吸収剤」もしくは「紫外線散乱剤」のどちらかを使用しています。
肌への負担を減らしたい方は、「紫外線散乱剤」が表記されている商品を選ぶと肌荒れやニキビの発生が起きづらくなります。
添加物が入っていない
ニキビが出来ている肌は、刺激を受けやすくなっている状態です。
紫外線によるダメージを受けるとバリア機能が低下し、悪化していきます。
そのため、肌に優しい成分が使われている商品を選びましょう。
例えば、「無着色」、「低刺激」、「アルコールフリー」、「無香料」、「オイルフリー」との記載がある商品は肌に優しく作られているため、刺激を受けやすい肌の方におすすめです。
保湿成分が含まれている
保湿成分が含まれているがどうかも重要です。
紫外線は皮膚の水分を奪い、肌は乾燥していきます。
肌が乾燥すると水分を補うために皮脂が過剰に分泌され、過剰に分泌された皮脂が毛穴に入り込みニキビになります。
そのため、保湿成分が多く含まれている商品を選ぶことは、ニキビの発生を防ぐことにもなります。
商品には、「保湿成分配合」や「うるおい成分配合」といった記載がされています。
また、高保湿成分には「セラミド」や「コラーゲン」、「ヒアルロン酸」などがあるので、成分表にこれらの成分が配合されていればベストです。
顔に塗っても大丈夫な日焼け止めの種類を紹介
日焼け止めの選び方が分かったら、実際に選んでいきましょう。
とはいえ、日焼け止めにはさまざまな種類があるため選ぶのに苦労します。
そこで、さまざまな種類の中からニキビ肌におすすめの種類を紹介します。
ちなみに、日焼け止めは5種類あります。
- クリームタイプ
- 乳液タイプ
- ジェルタイプ
- ローションタイプ
- パウダータイプ
- スプレータイプ
この中でおすすめのなが、乳液(ミルク)タイプとローションタイプです。
乳液(ミルク)タイプ
乳液タイプは、トロっとした触り心地で薄く伸びていくため使いやすいのが特徴です。
肌になじみやすく落としやすいのもメリットです。
種類が豊富で、汗や水に強いウォータープルーフ効果を持っている商品もあるため、長時間の使用ができます。
ローションタイプ
ローションタイプは、さまざまな種類の中で一番伸びがよく肌に優しい種類です。
そのため、低刺激で肌が荒れやすい方におすすめです。
とはいえ、SPF/PA値が低いものが多いといったデメリットもあるため、選ぶときは日常生活でも使えるSPF20~30、PA+++程度のものを選ぶようにしましょう。
日焼け止めを顔に塗るときに注意すべきポイント3つ
日焼け止めを顔に塗るときに注意すべきポイントを3つ紹介します。
- こすらない
- 重ね塗りをする
- 2~3時間おきに塗り直す
こすらない
顔に塗布するときは、こすらないことが大切です。
ニキビは少しの刺激でも悪化してしまうため、クリームをこするように塗布すると刺激により悪化してしまう危険があります。
そのため、塗布するときは指全体を使って円を描くように優しく伸ばしていきましょう。
重ね塗りをする
おでこや鼻、あごといった部位は日の光が当たりやすい場所です。
日焼けをしやすく、また日焼け止めが落ちやすくもあるため、一度塗った後にもう一度塗ってあげると効果的です。
2~3時間おきに塗り直す
日焼け止めは、2~3時間おきに塗り直しましょう。
効果が高く落ちにくい日焼け止めも時間が経てば、汗や皮脂によって落ちてしまい効果も薄れます。
そのため、2~3時間おきに塗り直しをしてダメージを受けないようにしましょう。
まとめ
紫外線はニキビに大敵で悪化する原因の一つです。
そのため、紫外線対策をしてダメージを防ぎケアすることが大事になってきます。
また、肌質に合っていない日焼け止めは逆効果になります。
ノンコメドジェニックテスト済みや紫外線吸収剤不使用といった商品を選び、肌への負担を減らしてあげましょう。
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